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社会人の中国留学にとって最も重要なのは、留学する大学選びです。では具体的にどのような基準で大学を選んでいけば良いのでしょうか? その際に考えるべきことは、わざわざ中国に留学する価値、つまり、会話力の養成に役立つ条件は何か、ということです。
最も重視すべきなのは「1クラス平均人数」です。
特に日本人は集団の中で発言することが苦手です。20人のクラスで他の19人が見つめる中、「今のよく聞き取れなかったのでもう一度言ってください。」とためらわず言える人がどれだけいるでしょうか?
また、授業中の発言の機会はすべての学生に平等にあるわけではありません。たいていの場合、押しの強い数名の学生がひたすら発言し、他の大多数はそれを聞いているだけとなります。受け身のギャラリーにならないためにも、1クラス平均人数が少ない大学を選ぶべきです。これが最重点条件です。
社会人が中国留学する場合、次に重視すべきは「1人部屋の確保」です。
中国留学ではホームステイは一般的ではなく、ほとんどの留学生が寮に住みます。この寮の2人部屋というのは、ホテルのダブルルームのようなものです。8畳くらいの部屋にベッドと机が2つずつ置いてあるだけ。
これではプライベートの確保なんてできるわけがありませんし、落ち着いて集中して勉強できる環境ではないことは明らかです。自分が集中して勉強しているのに、ルームメイトが音楽を流したり。逆に、相手が勉強していると、気を使ってテキストの音読ができなかったり。1人部屋の確保は社会人の中国留学にとって絶対条件です。
ところが、特に大都市の大手大学では、留学生の絶対数が多すぎるため、1人部屋が確保できない状態が続いています。どんな大学に行っても1人部屋を確保できるわけではありません。この点はしっかりと調べておくべきです。
もう一つ大切なのが、「大学に日本語学科がある」ことです。
これは言うまでもなく、互相学習の相手を確保するためです。注意すべきことが2点あります。まず、同じ大学でもキャンパスが分かれている場合があります。例えば上海にある上海外国語大学には、言うまでもなく日本語学科があります。しかし、留学生は市内の旧キャンパス、中国人学生は郊外の新キャンパスと分離されており、しかも、両キャンパスの間は地下鉄を乗り継いで1時間以上かかります。同じキャンパスに日本語学科があるかがチェックポイントです。
もう一つの注意点は、日本語学科は半数近い大学にあるという事実です。中国では名前が林業大学でも水産大学でも実態は総合大学で、ほとんどの大学に外国語学部があります。そして、その約半数が日本語学科を持っています。ですので、互相相手の確保のために留学先を外国語大学に絞る必要はないのです。
このほかにも、
●クラスのレベル分けの多さ
●日本人留学生が多すぎないこと
●留学生の国籍が偏ってないこと
などが条件として挙げられるほか、親が病気なのですぐに日本に帰れるように直行便が就航している都市、といった個人的な条件もあるでしょう。
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